平安時代を起源に、手遊びの道具から芸術的な工芸品へと進化を遂げてきた「手まり」。2008年、日本の田舎の家で出会ったひとつの手まりに心を奪われたことが、私の創作活動の始まりでした。
それ以来、手まり作りは私にとって心に静寂をもたらす瞑想のような時間となりました。18年にわたって技術を磨き、現在は「日本てまりの会」から認定を受けた師範(インストラクター)として活動しています。
通常は鑑賞用の置物として親しまれる手まりですが、「この繊細な美しさを身に纏うことはできないか」という想いから、極小サイズの刺繍に挑み続けてきました。長年の研鑽を経て、伝統的な幾何学模様の美しさはそのままに、現代の装いに調和する繊細なジュエリーへと昇華させました。
1998 プロダクトデザイン修士号(MA)取得
1999 – 2008 ニューヨークにてデザイナー、アートディレクターとして活動
2008 日本へ移住。「手まり」の技法を学び始める
2017 オンラインやポップアップイベントで手まりアクセサリーの販売を開始
2022 ブランド「美和手まり - Miwa Temari」を設立
現在 日本てまりの会認定 師範
「美和(Miwa)」というブランド名は、私の創作活動を一番近くで支えてくれている、二人の子供たちの名前から一文字ずつをもらって名付けました。
手まり作りに没頭する18年の中で、時には納得がいかず諦めそうになることもあります。そんな時、「捨てないで、私たちが持っておくから」と、未完成の作品さえも大切に受け取ってくれる子供たちの存在が、私の何よりの原動力となってきました。
子供たちの名前の響きを大切にしながら、ジュエリーにふさわしい「美(美しさ)」と「和(調和・日本の心)」の漢字をあてたこのブランドには、家族への感謝と、手に取る方の日常に穏やかな和みが訪れるようにという願いが込められています。